「ふらり旅行記」 - 2.祇園祭 宵山 河原町通り
写真は去年のもの。
今更だと思いながらもぜひ書きたいと思った。京都の夜は素敵だったから笑
今年の祇園祭は過ぎてしまったけどなぁ。
この記事を書くのは11月だけど素敵な記憶を記録するということに変わりはないと思い去年の思い出をここに呼び入れることにした。
<京都祇園祭 宵山 河原町通り>
京都が自慢する祇園祭は7月に開かれる。大学生にとっては期末テストの時期だが、京都の趣の集合と呼べるほど、この祇園祭はなかなかのものだ。
懐かしい一年前の祇園祭だが、そのときの記憶を記録として残してみようと思う。
たくさんの人々がこの景色を見れるように祈りながら。
ちょこちょこ雨の降る日だった。
人々は傘を指し、それぞれ群れを作って河原町通を歩いていたと思う。曇った空の間から光が一筋通ったと思うけど、それが未だに網膜の下で鮮やかに覚えられる。それぐらい賑やかで素敵な場所だった。
活気が溢れていて、すべての人の心が浮き立ったと思う。
初めての祇園祭、何もかも初めて見る光景だったがひたすら素敵だった。自分の国とは違う趣があった。
灯がぶら下がっている大きい馬車?とかがあって、これが結構強い印象を与えていた。人々の群れの中から隙間から見られる馬車のことが未だに忘れられない。
天気がもっと良ければよかったのに。
心のどこかでそう愚痴を吐いてる自分がいた。
屋台はやばかった。
焼き鳥を食べたけどやばいほどうまかった。祭りという雰囲気に酔ったせいか、何もかもがうまい。酒は飲んでなかったけど。
はしゃぎながら手をつないで歩くカップルや、子供の両手をつないで歩く家族の後ろ姿を目で追いながら祭りの流れを撮っていく。
一人だったけど、特に寂しさは感じなかったと思う。人間は経験しなかった神秘を前にすると何もかも忘れるようだ。
そういえばこんなのもあったな。初めてみた。
だって、母国はこんなんないから。あらら、かわいい格好いい笑
途中で歌っている女の子がいた。
上手な歌だったと思う。曲の名前も知らず一生懸命に歌ってるのがミュージシャンの姿は眩しかった。結構大勢が彼女の歌を聴いていた。
たくさんの人に見られる中でどれだけの緊張をしてたんだろうか。
そしてどれぐらいの練習を重ねてきたんだろうか。
7月の猛暑、大勢の中交通管理人が働いていたことが一番印象深った。何万人もなる人の中から自分の仕事に頑張るその姿があまりにも素敵だったので知らずにシャッターを押してた気がする。
馬のない馬車の上には笛を吹く人々がいた。それがとっても日本っぽっかたと思う。
今更考えてみると祇園祭って今日本で一番日本らしさを味わえる場所じゃないだろうか。京都だし、昔の首都だし。
東京とここは全然違う感じなんだから。
祇園祭の宵山は夜が本番だったけど、本当に素敵だったと思う。多分祇園祭は僕が訪れた祭りの中が一番規模の大きいやつだと思うけど、たくさんの人々が車道を歩きながら笑っている姿だけは到底忘れられない。
‹あとがき>
夜の活力が静まる頃、僕も家に帰ろうと思った。
人々はまだ賑やかにおしゃべりしながら夜を楽しんでいた。祇園祭は夜になると車道を歩くイベントがあるが、大勢の中で車道を歩きながら見た空は星がきらめいていたと思う。
素敵な夜だった。
多分、一生忘れない記憶のひとつだろう。
またいつか、祇園祭を訪れたい。